Candida albicans
Candida albicansは、酵母様真菌に属するCandida属の真菌です。
Candida albicansは条件性病原体の1つです。悪条件下において、いわゆるカンジダ症を引き起こす可能性があります。基礎疾患があり、免疫不全の人は、特にリスクが高くなります。
Candida albicansによって引き起こされる感染症には、主に皮膚および粘膜の表在性感染症と侵襲性カンジダ症の2種類があります。後者の場合、真菌がより深い組織層に侵入して血液系に達すると、体全体に広がる可能性があります(全身性カンジダ症)。
さらに、外科手術中に真菌が直接腹腔に侵入し、実質臓器(肝臓など)に感染する可能性もあります。
Candida albicansは一般的に、ヒトの上気道、消化管、および生殖器領域の粘膜に存在します。
内視鏡検査における病原体感染との関連性
消化器科:低
呼吸器科:低
耳鼻咽喉科:低
泌尿器科:高
内視鏡サーベイランスとの関連性
高リスク(High concern organism)
Candida albicansは、ヒトのマイクロバイオームに存在する他の多くの微生物と共生しています。酵母菌は、これらの微生物とバイオフィルム形成に寄与したり、微生物によるバイオフィルム形成を刺激したりします。
感染経路
Candida albicansは、汚染されたヒトや物体との直接的および間接的な接触によって伝播する可能性があります。
薬剤耐性
Candida albicansはフルコナゾールに対して耐性を示します。
出典と参考文献
Antifungal Resistance in Candida, Centers for Disease Control and Prevention, https://www.cdc.gov/fungal/diseases/candidiasis/antifungal-resistant.html. 2021年6月14日にアクセスしました。
Candidiasis, Centers for Disease Control and Prevention, https://www.cdc.gov/fungal/diseases/candidiasis/index.html. 2021年6月14日にアクセスしました。
Gries O, Ly T: Infektologie – Kompendium humanpathogener Infektionskrankheiten und Erreger, Springer-Verlag Berlin Heidelberg 2019.