Salmonella Typhi

Salmonella Typhiは、運動性のグラム陰性桿菌であり、病原性腸内細菌に属します。

Salmonella Typhi は、腸チフスとして知られる全身性感染症の原因となります。疾患の進行には次のようなさまざまな段階があります。

• 増進期（第1病週）：頭痛、吐き気、発熱、便秘

• 頂上期（第2～3病週）：発熱、腹痛、下痢、意識障害、咳、バラ疹（Rose spot）

• 減退期（第4～5病週）：症状が徐々に軽減する

• 合併症：腸内出血、腸穿孔、髄膜炎

Salmonella Typhi は発展途上国で最も一般的でありますが、先進国ではこの病原体は主に旅行によって持ち込まれる輸入感染症として発生します。

内視鏡検査における病原体感染との関連性

• 消化器科：低

• 呼吸器科：関連なし

• 耳鼻咽喉科：関連なし

• 泌尿器科：関連なし

内視鏡サーベイランスとの関連性

• 高リスク(High concern organism)

感染経路

Salmonella Typhi は、糞口経路によるヒトからヒトへの感染だけでなく、汚染された水や食品（熟した果物や野菜、ムール貝、カキ）を介して伝播します。

薬剤耐性

フルオロキノロンおよびスルホンアミドなどに対する抗菌薬感受性の低下が報告されています。アジアやアフリカにおいて多剤耐性がますます増加しています。