内視鏡のサンプリングと培養の方法

汚染された内視鏡が必ずしも感染を引き起こすわけではありませんが、文献的には汚染された内視鏡の使用と多剤耐性菌のアウトブレイクの因果関係が確立されてきました。したがって、汚染をモニタリングすることが重要であり、それは微生物サーベイランスを通じて行うことが理想的です。特に、患者に使用できる段階にある軟性内視鏡の調査がされており、文献でそのコンタミの範囲は、混乱するほどに大きく0.4~49%であることが明らかになっています。これらの差異は、サンプリングや培養方法、汚染の基準レベル、指標微生物の定義などが研究ごとに大きく異なるため、比較や解釈が困難になります。

L. Pineau, C. Radix(Eurofins Biotech Germande、フランス)とM. Alfa(AlfaMed Consulting Inc.)による研究では、十二指腸内視鏡における6つのサンプリングと培養方法の有効性の比較を行っています。本研究の目的は、抽出効率の評価と、微生物の回収効率を最適化する主要パラメータを特定することです。各方法の抽出効率は、ISO 11737–1:2018に記載されている反復回収法を用いて評価されました。

全体の汚染微生物数の抽出効率は、オーストラリアの方法の1%からフランスの方法の39%まで幅がありました。中和剤、摩擦剤、界面活性剤を使用しなかった場合、および培地に接種されたサンプリング液の量が少ない場合は、抽出効率の低下が見られました。また、各方法の有効性は、内視鏡に存在した微生物の種類や、サンプリングから培養までの経過時間によっても異なりました。

軟性内視鏡のサンプリングおよび培養方法の調和と標準化の必要性について、さらに理解を深めるために、結果と主要な発見についての詳細をお読みください。

サンプリングと培養の方法