内視鏡のサンプリングと培養とは何ですか?

質問:

内視鏡のサンプリングと培養とは何ですか?

回答:

内視鏡のサンプリングと培養とは、内視鏡の洗浄および高水準消毒後に実施される品質保証プロセスを指します。内視鏡のサンプリングと培養の目的は、内視鏡の表面および内部に残存する微生物汚染の有無をモニタリングすることです。汚染は、以下のようなさまざまな要因によって発生します。

  • マニュアル洗浄が不十分

  • 無効な高水準消毒

  • 不衛生な保管状態および輸送環境

  • サンプリング時の無菌操作の不備

内視鏡のサンプリングと培養検査に関するガイドラインが世界で複数存在します。これらのプロトコルでは、サンプリング箇所、採取や培養方法、培養結果の解釈など、複数の要素で異なります。特に内視鏡に鉗子起上機構が存在する場合、サンプリング箇所に内視鏡のチャンネルや先端が含まれる場合があります。採取方法は通常、サンプリング箇所のチャンネル内へのフラッシュを行いますが、ブラッシングを併用する場合もあります。また、「高懸念微生物(High concern organism)」や「指標菌(Indicator organism)」の分類基準や、懸念されるコロニー形成単位(CFU)の基準も異なります。フランスのようにすべての医療機関に対してサンプリングと培養を義務付けている国もあれば、米国のように医療機関の自主的な実施に委ねている国もあります。総括として、内視鏡のサンプリングと培養は、施設の内視鏡リプロセスの品質を把握するうえで有益ですが、こうしたプログラムを実施し、維持するためには、綿密な計画、十分な資材、そしてプロバイダー、リプロセス技師、微生物専門家、感染管理専門家など、多職種チームによる支援が不可欠です。

出典と参考文献

  1. 感染対策に関するウェブサイト。品質保証(Quality Assurance)

  2. 感染対策に関するウェブサイト。 サンプリングと培養のEラーニング。

  3. US FDA/CDC/ASM. Duodenoscope Surveillance Sampling and Culturing Protocols (2018). 2025年5月にアクセスしました。

  4. Gastrointestinal Society of Australia (GESA). Clinical Update Infection Prevention and Control in Endoscopy, 2025 Update. 2025年5月にアクセスしました。

  5. Ministère des solidarités et de la santé. INSTRUCTION N° DGOS/PF2/DGS/VVS1/PP3/2018/195 du 2 août 2018 relative à l’actualisation du traitement des endoscopes souples thermosensibles à canaux de type duodénoscope au sein des structures de soins. 2025年5月にアクセスしました。